設立趣旨
高齢化が進展する中、すべての人々が地球温暖化防止に取り組まなければならない現在、人と環境に優しく且つ利便性の高い公共交通システムをまちづくりと連携して実現することが急務となっています。ここ横浜で、シンボルとなるLRTを核にこのような公共交通システムを実現することは、横浜を持続可能な都市にすることにも大きく貢献すると思われます。
欧米各国においてはLRTの導入が相次ぎ、日本でも一昨年4月、富山ライトレールが開業し予想をはるかに超える乗客を集めており、また各地で導入に向けた動きが進行しています。
2003年12月「横浜にLRTを走らせる会」が設立され、LRT導入の意義や路線案、事業計画の立案・検討を重ね、フォーラムの開催をはじめ横浜市との協議、議員やまちづくり団体への出前説明会を通して、提案、啓蒙活動を続けてきました。しかしながら、市民、行政を含めて必ずしもその機運は盛り上ってはおらず、地域の合意を得たものとは言えないのが現状です。
一方で、取り巻く環境の急速な変化に伴い、LRT導入の意義について、今後多くの市民の賛同を得やすい状況になりつつあることも確かなことです。このような中、「横浜にLRTを走らせる会」では、昨年、より具体的なアクションを起こすための「LRT推進協議会」の設立をめざす発起人会を呼びかけたところ、120名を超える方々に賛同していただきました。
6月の夏のフォーラムでのワークショップを経て、7月26日には第1回の発起人会、10月22日に第2回発起人会が開催され、そこでの議論を重ね、運営委員を選出し、会の名称や規約案の検討、今後の運営方法、役員構成、活動方針などについて検討を重ねてきました。
昨年施行された「地域公共交通活性化及び再生に関する法律」では、市町村が主体となって「協議会」を設置し交通事業者や道路管理者、地域住民などと共に「地域公共交通総合連携計画」を作成し、それを基に軌道運送高度化事業(LRT)や道路運送高度化事業(BRTなど)などを推進することで、国から各種支援が得られる仕組みとなっています。
そこで発起人会の名称を「横浜の公共交通活性化をめざす会」とし、その活動目的は横浜においてLRTをはじめとした新しい公共交通を実現させるために、行政・事業者・市民が対等の立場で参加できる、法律に基づく「協議会」の設置を市民、各種団体、企業および行政に対して働きかけ、そのための活動を行うこととしました。
2008年1月26日
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