路面電車の歴史(1)
電気で動く路面電車が走り始めたのは1881年、ドイツのベルリンが最初です。その後、 1887年にアメリカ人のフランク・J・スプレーグが架空線から屋根上のポールで集電する現在の方法を考案しました。 それ以来、その簡易さと安全性から、路面電車は爆発的に世界中の都市で走り始めることになりました。
けれども、1920年代の後半になると、欧米では早くも路面電車の衰退が始まります。その原因は、自動車の登場です。さらには、安価で融通性の利くバスの登場で、路面電車の乗客を徐々に奪っていきました。 モータリゼーションが進むと、道路の渋滞が発生して、路面電車の運行が阻害されてしまい、運行効率が低下してしまいました。
そのため、路面電車の事業者の経営は悪化、交通混雑を緩和させるために路面電車は次々と姿を消していくことになったのです。1940年代から1950年代にかけてはアメリカが、イギリスやフランスなどでも1960年代までにはほとんどの都市から路面電車が姿を消してしまいました。
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