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2004年12月 8日 (水)

1本レールのタイヤトラム

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 トランスロールは、タイヤで走行するため厳密には、トロリーバスの分野に入るかもしれません。1本のレールでしっかりガイドされているのた、レールを外れないという意味では路面電車に近いものがあります。路面電車と比べるとレールを1本しか敷設しないため建設コストが抑えられます。写真は、パンタグラフを下ろし架線のないところを走行しるところです。トランスロールは通常はパンタグラフを上げて、架線のあるところも走行しますが、10Kmくらいは蓄電した電気で走行可能です。タイヤトラムともいわれていて、フランスではこれもLRTに分類されています。他のLRTと同じように、低床でクルマ椅子でもベビーカーでも楽に乗降できます。

  
 同じ1本レールに「TVR」と呼ばれるものがあり、フランスのナンシーやカーンで走行しています。私が訪れたときには、ナンシーのTVRが開業まもなくの事故で、走行中止になっていて、試運転しているところを見ました。同じ1本レールでも「TVR」は、途中坂では、レールから外れて、運転手のハンドル操作で動く、よりトロリーバスに近いものとなっています。もともとナンシーではトロリーバスの路線が発達していたのでそれを活かす形でTVRが導入されました。

  
 トロリーバスと路面電車の大きな違いは、架線が1本か2本かというところです。TVRはトロリーバスなので、架線は2本ありますが、トランスロールは上からの電気を下のレールに流しているので、路面電車と同じ1本の架線で住んでいます。おまけにトランスロールは架線レスでも走行可能なので、架線の鬱陶しさはありません。TVRは分岐点の架線は4本になるので、かなりじゃまな感じをもちました。

 試験走行だったせいか、タイヤトラムのほうが車輪のトラムよりも少し揺れが大きかったような気がしました。
 
 まだ、実営業路線はありませんが、タイヤメーカーのミシュランの企業城下町「クレルモン・フェラン」や、パドバ(イタリア)、ラクイア(イタリア)が建設を予定しているそうです。
クレルモン・フェランではもちろん、ミシュランのタイヤを使用するそうです。

担当者の方のお話だと日本にも実験線をつるる予定だとか。

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