2008夏 LRTフォーラム開かれる
6月14日(土)午後、「横浜にLRTを走らせる会」と「横浜の公共交通活性化をめざす会」の共催により、『2008夏LRTフォーラム』が横浜市開港記念会館にて開催されました。
今回は『LRTを中心としたまちづくり』と題して基調講演とパネルディスカッションがありましたが、90名を超える参加者が集まり、講演者の方々の話に熱心に耳を傾けていました。
「横浜にLRTを走らせる会」大内理事長からの開会挨拶に続き、会の副理事長である古川洋氏から、「走らせる会」の平成19年度活動報告と20年度の活動方針・計画の説明がありました。
その後、古池弘隆氏(宇都宮共和大学教授・宇都宮大学名誉教授)から「LRTによるアメリカのまちづくり」と題する基調講演があり、日頃接する機会の少ないアメリカの状況について話を伺いました。
アメリカの都市交通の歴史から最新の導入事例まで、数々の貴重なお話があり、中でも参加者の興味を惹いたのは、過去の都市交通の衰退は自動車メーカー(GM)の陰謀に起因しているとの説明でした。
近年では、自動車中心社会であったアメリカでも連邦政府が方針転換し、都市計画にあたり、路面電車/LRTシステムをまちづくりに活用しており、すでに多くの都市で復活、新規導入が図られているとのことでした。
続いて、「横浜都心の未来ビジョン」と題して、横浜都市再生推進協議会ワーキングリーダーで都市プランナーでもある松井雅彦氏による、推進協議会からの提言(横浜駅周辺都心部再生ビジョン)の概要説明がありました。都市の開発にあたっては、ハード・ソフト面の充実に加え、その土地の歴史や市民の誇りを大事にし、品位・風格といった面にも目を向けることが必要であるとの話が印象的でした。
第2部では、松井氏に替わって横浜シティガイド協会の嶋田昌子氏に加わって頂き、ボランティアガイドの活動状況の紹介があり、多くの人に実際に歩いて、触れて、楽しみながら横浜の良さを実感してほしいとの思いが伝わってきました。
最後に「横浜の公共交通活性化をめざす会」の小田部事務局長から閉会の挨拶があり、予定通り(やや時間不足でしたが)フォーラムは終了しました。 フォーラムに参加された皆様お疲れ様でした。
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