09夏「LRTフォーラム」を開催しました !
テーマ“ヨコハマにはLRTがよく似合う”
第Ⅰ部 基調講演
①「富山から横浜へ・・・」笠原 勤氏(前富山市副市長)
②「走らせる会からの提案」古川 洋氏(横浜にLRTを走らせる会・副理事長)
第Ⅱ部 パネルディスカッション
パネリスト:◎アシャド・バハルディン氏(アジア太平洋都市間協力ネットワーク事業補佐) ◎大川哲郎氏(大川印刷代表取締役) ◎笠原 勤氏 ◎古川 洋氏 ◎コメンテーター:安田八十五氏 (関東学院大学経済学部教授) ◎コーディネーター:宇都宮浄人氏 (エコノミスト)
6月20日(土)午後、関東学院大学関内メディアセンターにて「横浜にLRTを走らせる会」と「横浜の公共交通活性化をめざす会」の主催で『2009夏LRTフォーラム』が開催され、83名が参加しました。
基調講演の笠原勤氏は、平成17年国土交通省都市・地域整備局から富山市助役として出向され、18年に日本初の本格的なLRTを開業した富山ライトレールの副社長として関わった当事者であり、その説明資料は詳細にわたり、説得力に富む内容でした。利用者が減り廃止しようとしたJR西日本の「富山港線」をLRT化し、今ではJR時に比べ平日で2倍、休日で5倍の乗客がある黒字の経営を続けています。また現在、富山市は富山地方鉄道の市内軌道線を延伸し、富山駅と駅南側の中心街をつなげ環状線化・LRT事業を進め、今年の12月には開業するというまさに環境の時代に対応したコンパクトなまちづくりを目指していることがよく理解できました。 笠原氏は現在、横浜・桜木町に本社をおくUR(都市再生機構)に出向中で横浜市のまちづくりに関心をもっていただいており、ご自身の経験から横浜にLRTを導入することの意義やそのポイント、難しさなどの指摘や示唆を示され私たちにとって、今後大いに参考になる話をお聞きすることができました。
「走らせる会」の古川副理事長の提案は4月21日に行なわれた中田宏横浜市長とのカレーランチミーティングで、市長に提案した「みなとみらい・ベイエリア地区LRT新路線」をベースにしたもので、その内容は今まで走らせる会が提示して来た中心街への路線の中で、より実現可能と思われる地域に導入する目的と意義を示したものです。
第2部のパネルディスカッションでは、エコノミストであり「世界のLRT」などの著書がある宇都宮浄人氏が、世界のLRT事情を紹介しながら、地元の意志があればLRTは実現するとして議論が始りました。ブルネイ出身のアシャド・バハルディン氏は、なとみらいにオフィスを置く「アジア太平洋間協力ネットワーク」の業務を紹介しながら、ご専門の都市交通学からみたLRTの良さや効果について話されました。大川哲郎氏は、横浜の誇る名物「崎陽軒」のパッケージ印刷など大川印刷の環境に配慮した製品を作り続けることの意義、経営理念を明確に話される態度に若い経営者の意気込みを感じました。コメンテーターの安田八十五教授は、持論である「横浜・横山論」のまちづくりの観点から、路面電車の廃止の検証無くしてLRT導入することへの疑問を提示されました。議論には笠原氏、古川氏も加わり様々な角度から横浜へのLRT導入の意義等について話し合われました。
| 固定リンク
コメント
『横浜にLRTを走らせよう』
という計画が有る…と伺いました
よろしければ
詳しい計画について教えて頂けますか?
特に
どこから、どこを経由して、どこまでなのか?
専用軌道と併用軌道の割合はどれくらいか?
専用軌道部分は単線なのか?
以前に少しかじった程度なのですが
その際
・全線専用軌道
・一部併用(又は一部併用)軌道
・全線併用軌道
及び
・在来の線路の流用率
・専用軌道及び併用軌道の複線化率
等によって、建設費用が10倍にも20倍にもなり
また
運行速度も専用軌道と併用軌道とでは2~4倍も違うため
計画を良く検討し理解しないと
『鰻を注文したら泥鰌が出てきた』という
考えていたものと
全く違うものになりかねません
中田市長に話しをした位ですから
詳細な計画が決定しているものと理解しています
詳しい計画の御提示をお願いいたします
投稿: 吉田隆行 | 2009年9月 2日 (水) 03時37分