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2011年2月19日 (土)

コミュニティバスのフォーラム開かれる!

 2月5日、「横浜にLRTを走らせる会」は「横浜の公共交通活性化をめざす会」と共に地域公共交通フォーラムを開催し、当日は70名を超える参加者がありました。従来は年2回のLRTフォーラムを冬と夏に開催してきましたが、今年からは年1回はLRTを中心テーマとし(夏実施予定)、もう1回は冬に公共交通全般を取り上げて開催することになりました。そして今回は、“横浜のコミュニティバスを考える”と題して、コミバスの意義や課題を学ぶと共に横浜市内の現状を知ってもらう場としました。
 横浜は比較的公共交通に恵まれていると言われていますが、丘陵地が多く交通不便地域も各所にあり、高齢化の進行に伴ってコミュニティバスを求める声が上がっています。一方全国では様々な形のコミバスが存在していますが、多くの課題を抱えながら運行している事例も見られ、今までその実情についてあまり触れる機会はありませんでした。
 フォーラムは基調講演、市内の事例紹介とパネルディスカッションで構成され、また併せて横浜市の交通政策全般についての説明が都市整備局都市交通課の黒水課長からありました。
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 基調講演は交通ジャーナリストの鈴木文彦氏で、コミバスの役割や全国各地の事例紹介がありました。鈴木氏はフリーのジャーナリストとして交通問題、特に地方交通に関する取材・調査活動を行い、多くの著書や雑誌等で発表がなされています。また全国各地の自治体で地域公共交通会議の委員やアドバイザー等を務めコミュニティバスの第一人者と言われています。  
 鈴木氏からは、地域全体の公共交通ネットワークを組立てる中で、コミバスをどう位置付け、活かしていくかを考えることが大事で、コンセプトをしっかり構築し丹念なニーズの調査が欠かせないとのことです。コミュニティバスは決して救世主ではなく課題の多い事例もあり、また財政問題ともからんで見直しの動きも出ているとのことで、更にはドア・ツー・ドアに特化した福祉移動サービスとコミュニティバスとの関係を整理する必要もあると指摘されました。最も大切なのは、「持続できる交通」の仕組みを築くことで、そのためにはその地域に最も適した形態を探り、また行政、市民、事業者の役割と責任を明確にして、みんなが当事者になって地域交通を育てる意識を持つことが大事であると強調されていました。
 引き続き市内各地でコミバスの運行に関わっている方からの事例報告で、1番目は横浜市の地域交通サポート事業の一環として運行が開始された戸塚区小雀地区の「小雀号」、続いて貸切バスをチャーターし会員制の「Eバス」を運行している泉区下和泉地区、最後は独自の取り組みで試運行を重ねている港北区錦が丘地区の「菊名おでかけバス」の紹介がありました。
Photo(右の写真は「小雀号」)
 この後鈴木氏と各地区の報告者3名、コーディネーター役の「めざす会」清水代表による“コミュニティバスがコミュニティをつくる”と題したパネルディスカッションが行われ、導入にあたり最も苦労した点などが語られました。鈴木氏からは、成功させるには地域住民の強い意志と頑張りが不可欠だが、今回の3地区はその点が上手くいった要因でないかとのコメントがあり、また今後は後継者づくりが求められるとの話がありました。
 フォーラム参加者からは、充実した内容で課題などが整理され大変勉強になったとの声が多く寄せられました。


 

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