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2013年7月28日 (日)

2013夏LRTフォーラム「まちづくりと交通“LRTの役割”」を開催!

●日時:7月13日(土)13:30~16:45
●会場:横浜みなと博物館・訓練センター第1・2教室
第1部  基調講演   
① 「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり
  ~富山市のLRTをはじめとした公共交通活性化の取り組み~」
  ・富山市・市長 森 雅志氏
第2部 報告            
① 「横浜市の交通政策の現状」
  ・横浜市都市整備局都市交通課・課長補佐 橋詰 勝彦氏
② 「横浜市内へのLRT導入効果と市内想定路線案」
  ・横浜にLRTを走らせる会・副理事長  清水 康二 

第3部 各地の自治体からの報告と質疑  
① 「静岡市におけるLRT導入の検討状況について」
  ・静岡市都市局都市計画部交通政策課・統括副主幹
   吉川 晴英氏
② 「グランドデザイン・大阪について」
  ・大阪府・大阪市グランドデザインチーム
   都市空間創造室参事  中村 俊策氏
③ 「宇都宮市・市民団体“雷都レールとちぎ”の活動について」
  ・雷都レールとちぎ:代表  奥備 一彦氏

・上記三氏の報告の後、富山市長 森 雅志氏が加わり質疑応答
・コーディネーター: 横浜にLRTを走らせる会・副理事長 古川 洋

※フォーラムはYouTubeで見ることが出来ます。「2013夏LRTフォーラム」で検索

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7月13日(土)午後、「横浜にLRTを走らせる会」と「横浜の公共交通活性化をめざす会」の主催で、「2013夏LRTフォーラム“まちづくりと交通(LRTの役割)”」が桜木町の横浜みなと博物館で開催され、120名の参加者がありました。第1部の基調講演では、富山市の森雅志市長が「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくり~富山市のLRTをはじめとした公共交通活性化の取り組み~」と題して講演されました。富山市はまちづくりの基本方針として「コンパクトなまちづくり」をあげ、鉄軌道をはじめとする公共交通を活性化させ、その沿線に居住、商業、業務、文化等の都市機能を集積させることにより、公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりを目指しています。平成18年に日本初の本格的なLRT(富山ライトレール)を開業し、平成21年には市内電車環状線化事業(セントラム)を路面電車では日本初の上下分離方式(上は民間の富山地方鉄道が運営、下は富山市(施設、車両を整備、保有)で開始したのです。
 公共交通の利用促進するための様々な事業には、おでかけ定期券事業(65才以上の高齢者は1回100円にする割引制度)で1日平均2,523人が利用。高齢者運転免許自主返納支援事業(運転免許を自主返納した65才以上の高齢者には、公共交通機関の乗車券の交付等)。また、ユニークなものでは、花Tramモデル事業と称して、花束を購入して市内電車に乗車した方には、運賃を無料とする等のアイデアもあり、その整備効果は著しい成果を挙げています。森市長はLRT導入のポイントとして①整備費の公費負担率の決め方,②市民の理解、③財源の出どころの3点を挙げました。

第2部は、最初に横浜市都市整備局都市交通課の橋詰勝彦課長補佐が、「横浜市の交通政策の現状」と題して、少子高齢化を迎え20年後を見据えて2008年に策定した「横浜都市交通計画」を中心に、横浜市の総合的な交通政策の現状を報告しました。その基本方針3にある誰もが移動しやすい交通の実現の政策目標の中に、神奈川東部方面線の整備をはじめ、横浜環状鉄道、高速鉄道3号線の延伸、京浜臨海線等の事業化がありますが、私たちが求めるLRTの検討は全く無い、というのは無論承知の上で今回のような場での報告を要請したのですが、改めて考え方の違いを認識した方は多いのではないでしょうか。
次に当会の清水康二副理事長が、「横浜市内へのLRT導入効果と市内想定路線案」と題して、何故、横浜にLRTを導入するのか、また、その想定路線案はどこが相応しいのかを報告しました。横浜ならではのLRTの効果として、①結節面→みなとみらい地区と関内地区の連続性、一体性、回遊性の向上。②景観面→港町の景観、歴史的な街並み景観にマッチし魅力が倍加する。 ③観光面→元町、中華街、山下公園、大桟橋、赤レンガ倉庫、ランドマークタワーなどの観光スポットを巡るなどと説明。そして5つの想定路線案を提案しました。
第3部の各地の自治体からの報告と質疑では、最初に静岡市都市局都市計画部交通政策課の吉川晴英統括副主幹が、「静岡市におけるLRT導入の検討状況について」を報告しました。静岡市は、LRTが必要な理由として「環境」、「健康」、「交流」、「賑わい」などに効果が期待できる最適な交通システムと位置づけ、葵ルート、駿河ルート、清水ルートの3ルートを検討中です。導入の課題や解決方策として市民合意・官民連携が不可欠とし、検討協議会(市民・経済界・交通事業者などで構成)の設置やシンポジウム・オープンハウスの開催などに力を注いでいます。
次に大阪府・大阪市グランドデザインチーム・都市空間創造室の中村俊策参事が、「グランドデザイン・大阪って何?」と題した報告をしました。大都市・大阪の将来像として、行政主導でなく民間主導、府市バラバラの発想からの脱却、段階的に実行する都市空間の創造、そしてみどりを圧倒的に増やす、水を綺麗によみがえらせる、街並みを美しく生まれ変わらせるとし、そのためにはLRTを導入し、御堂筋、なんば~天王寺・あべのの象徴的なエリアをLRTで結び、御堂筋など都心部の「みどり化」を進め、車を抑制し、都心部を人に開放、圧倒的なみどりでつながる歩いて楽しい都市をめざす、としています。また、実現までの課題として、①行政としてオーソライズ②交通管理者(警察)
③沿道市民の「3つの理解と協力」を挙げています。
 3番目に報告した宇都宮市の市民団体“雷都レールとちぎ”の奥備一彦代表は、平成5年に宇都宮市が計画した宇都宮駅と宇都宮テクノポリスセンターを結ぶ15KmのLRT導入基本計画を、行政とコラボレーションして進める市民団体として平成16年に発足し、市民の理解を得るための講演会などの活動を続け、特に平成17年には「第1回人と環境にやさしい交通をめざす全国大会in宇都宮」を主体的になって開催するなどの活動をして来たと報告しました。最近では市長がLRTの導入を公約に掲げて当選したり、議会で陳情書が採択されたりするなどの追い風を感じているそうで、ますます意気軒昂に見えました。
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森市長も加わった質疑では、会場の参加者からも森市長に質問が集中し、森市長は「今の市民だけでなく将来市民のことをどう考えるか」「小さな成功体験の積み重ねが大事」「アンテナは常に張り続けている」など、ますますパワーアップして圧倒されました。
 今回のフォーラムは今までで最高の参加者がありました。富山の森市長をはじめ、静岡市、大阪府・市、宇都宮市と遠くから駆けつけて下さった関係者の皆さんに感謝いたします。お互いに課題を共有し刺激をし合えたのではないでしょうか。紙面に限りがありますので、ここでは報告出来ないことはYouTubeでご覧頂ければ幸いです。<報告:清水康二>

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