横浜市交通局〔ベイサイドブルー〕見学会を実施しました
横浜にLRTを走らせる会理事有志により、横浜市交通局が今年7月から運行を開始した〔ベイサイドブルー〕の見学会を実施しました。当日はバス車内で密にならないよう、少人数のグループにて別れて乗車し、乗車後に意見交換会を行う形式としています。
山下ふ頭停留所で折り返し準備中の〔ベイサイドブルー〕
〔ベイサイドブルー〕は横浜市都市整備局が2015年に策定した「横浜市都心臨海部再生マスタープラン」に基づき横浜市交通局が「高度化バスシステム」として事業化したものです。横浜駅東口と山下ふ頭との間を、途中パシフィコ横浜、赤レンガ倉庫、山下公園、中華街といった横浜市臨海部のランドマーク近傍を経由しながら結ぶ路線で、昼間時間帯に概ね1時間2本程度、15往復(平日)~18往復(休日)が運行されています。本路線運用のために新たに連接バス4両の専用車両を導入したことでも注目されています。
参考:
<お客様インタビュー> 横浜市交通局さま 国産の連節バス1号車 「日野ブルーリボン ハイブリッド 連節バス」
横浜市「ベイサイドブルー」の運行スタートまでの軌跡とこれから
私たちの想いを受けとめてくれたサポート体制
横浜市交通局では〔ベイサイドブルー〕を既存の〔あかいくつ〕などと並び、臨海部の観光地を回遊するための路線として位置付けているようで、新たな意匠の「みなとぶらりチケット」も用意されています。
横浜駅東口バスターミナルでは、〔ベイサイドブルー〕運行開始にあわせてデジタルサイネージを用いた時刻表、乗換案内の検索システムなど案内システムが整備され、なにかと「わかりにくい」バスの利用案内をわかりやすく変えていこうとしていることが理解できます。
バス車内は一般的な路線バスと大差ない造作ですが、車内にはディスプレイがいくつか配置され、車内での情報提供も既存の車両と比較すると充実しています。
途中、いくつか停留所が新設されましたが、全長18メートルの連接車両にあわせた、長いバスベイが整備されるとともに、バス停によっては、広告付きバス停上屋が整備されています。また、既存の新たに〔ベイサイドブルー〕が発着するようになったバス停にも、情報案内システムが整備されています。
終点の山下ふ頭は「暫定交通広場」との位置付けで、2023年3月末までの期間限定ながら、待合室や観光案内、バス1日乗車券の自動販売機などが整備されています。交通広場は山下公園と隣接して整備され、〔ベイサイドブルー〕運行時間帯には山下公園と行き来出来るようになっています。
一通りの運行状況を現地で見学した後に、横浜市役所内に設けられた横浜市市民協働推進センター会議室にて意見交換会を行い、参加者から様々な「気付き」の共有がなされました。〔ベイサイドブルー〕の位置付けや、その他の路線、他の輸送モードも含めた「ネットワーク」のあり方、新たに導入された連節バス車両への意見、他都市との比較など、様々な議論が交わされ、今後、何らかの形で生かしていければと考えています。
(画像の一部に別日に撮影したものを使用しています)
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