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2021年1月16日 (土)

横浜市の都心臨海部での取組み

 先日13日に、横浜市から桜木町駅とワールドポーターズ近くの「新港ふ頭地区」とを結ぶロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」の開業予定など、いくつかの公共交通に関する記者発表が行われました。

2021(令和3)年、回遊性が向上し都心臨海部がさらに魅力的に!

 記者発表の内容は以下の通りです。

  1. 桜木町駅と新港ふ頭とを結ぶロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」(2021年4月22日開業)
    • 桜木町駅前とワールドポーターズ近く(全長約630m)を定員8名のゴンドラ36基で結び、所要時間は約5分
    • 午前10時から午後10時まで運行、運賃は大人1,000円、子供500円
    • 駅施設やゴンドラはバリアフリー対応、ゴンドラには冷房完備
  2. 快適な歩行者ネットワークの形成
    • パシフィコ横浜と新港地区とを結ぶ「女神橋」(2020年12月一部供用開始、2021年2月に全面供用開始)
    • ワールドポーターズ近くの円形の歩道橋「サークルウォーク」へのエスカレーター(2021年春設置)の整備
    • みなとみらい大橋と、MM21中央地区とを歩行者デッキで結ぶ「(仮称)高島水際線デッキ」(2023年度中供用開始予定)の整備
    • 新市庁舎と「北仲ブリック&ホワイト」などが位置する北仲通北地区とを結ぶ「(仮称)北仲通南北デッキ」(2021年中供用開始予定)
    • 関内・関外地区の歩行者空間の整備(2023年度末に供用開始予定)
  3. 都心臨海部の移動がさらに楽しく、便利に
    • オープントップバスの魅力向上
    • 大岡川、中村川や、羽田横浜航路など水上交通の充実
    • MaaS (Mobility as a Service) アプリの充実
    • 「AI運行バス」導入に向けた取組み

 これらは横浜市が2018年10月に策定した「横浜都市交通計画」の政策目標「都心臨海部を楽しく快適に回遊できる多様な交通手段の提供」に向けた取組みで、先日、横浜にLRTを走らせる会でも見学会を実施した「ベイサイドブルー」もこの取組みの一つに挙げられます。

 また、歩行者空間の整備においては、「(仮称)高島水際線デッキ」が整備されるみなとみらい21中央地区(北側)には約2万人収容のアリーナ、約340室のホテル、オフィス棟で構成される複合施設「(仮称)Kアリーナ」が2023年10月に竣工予定で、これにあわせた歩行者空間が整備されるようです。また、関内・関外地区での歩行者空間の整備は先日、blogで紹介した社会実験の成果が生かされるようです。

 なかでも目を引くのは「YOKOHAMA AIR CABIN」です。「誰でもいつでも気軽に乗れる」にはやや距離がありますが、スキー場や観光地と同様、「索道(ロープウェイ)による旅客又は貨物の運送を行う事業」と定義される、立派な公共交通の一つです。

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桜木町駅前 ロープウェイ乗り場整備(2020年12月)

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汽車道付近 支柱整備(2020年9月)

 横浜にLRTを走らせる会では、これらの施策が、すべての人にとって生活しやすい、楽しみやすい街づくりに繋がることを期待しつつ、工事の進捗状況や、整備後の様子を今後も発信していきたいと思います。(H.I.)

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