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2021年4月29日 (木)

「みなとみらいループバス」運行実験

 報告が遅くなりましたが、先日ご紹介した「みなとみらいループバス」の運行実験が今年3月に実施されました。当会と協力関係にある「横浜の公共交通活性化をめざす会」のメンバーと、蜜にならないよう留意しながら乗車してきたので、簡単にご紹介します。

3月にみなとみらい21地区でループバスの運行実験を行います。
― 運賃100円、桜木町駅~みなとみらい~横浜駅東口を結ぶルート ―

みなとみらいループバス
― 運賃100円、令和3年3月13日(土曜日)運行実験開始! ―

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横浜駅改札口前から乗車。見た目、普通の路線バスと変わらないように見えるが...(後述)

 「みなとみらいループバス」は桜木町駅から、みなとみらい21地区を巡回し、横浜駅西口との間を往復する循環路線として、本年3月13日(土)から3月26日(金)までの2週間にわたり実証実験として運行されました。「みなとみらい21地区を巡回する」と銘打ちつつも、横浜駅西口と、桜木町駅以外の停留所は、みなとみらい3丁目付近(ランドマークタワー、クイーンズスクエア、パシフィコ横浜、横浜美術館等々)に集中し、近年開発が進む、みなとみらい線新高島駅近くに停留所は設けられていませんでした。なお、「ループバス」とは言っても、桜木町駅新南口(市役所口)近くに設置された「桜木町駅前(市役所口)」バス停を起終点する系統と位置付けられ、桜木町駅前(市役所口)バス停の前後を跨っての乗車」は出来ないようでした。

 平日夕方という「回遊」利用には程遠い時間帯だったせいか、いわゆる「お試し乗車」以外の利用者は車内にみられない状態で横浜駅改札口前バス停を出発、日没後の街路の明かり、夜景を楽しみながら、バスは桜木町駅を目指します。

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バス車内の広告は、すべて実証実験の案内に差し替え

 

 

 先日の記事の通り、この運行実験は「みなとみらいループバス運行実験実行委員会」が実施し、横浜市交通局に運行を委託する形で、すなわち、「実行委員会」が横浜市交通局のバス車両を借り上げて運行する形で行われました。車両を保有する(そして、乗務員を提供する)横浜市交通局が運行主体ではないため、通常の横浜市交通局が運行する路線バスとは様々な点で違いが見られました。これは「21条貸切乗合」と呼ばれる道路運送法21条に定められた実証運行のスキームを適用し、実施された実証実験であることに依るものと思われます。

 例えば、この運行実験には一般の路線バス用の車両が充てられていたものの、車体には「貸切」のステッカーが貼付されていました。また、横浜市のウェブサイトでも案内がありましたが、運賃支払いは現金、交通系ICカード、およびジョルダン社「乗換案内」アプリのデジタルチケットが利用可能だったのに対し、横浜市交通局が発行する定期券、一日乗車券等は利用不可能でした。試乗した当日も、一日乗車券を持っている乗客が、運転手に対象外だと説明を受け、乗車を諦めているシーンが見受けられました。

 結局、「横浜の公共交通活性化をめざす会」のメンバーを含む数名の乗客を乗せたバスは、途中停留所で乗り降りの入れ替えがないまま桜木町駅に到着してしまいましたが、人の流れが出てくる休日日中時間帯などであれば、また違った様子が見られたのかもしれませんね。

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桜木町駅前(市役所口)に到着

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前扉付近に「貸切」表記がなされているのが特徴。実証実験期間中は専用車両として運用されていたようです。

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 横浜臨海部では、どうしても徒歩移動の距離が長くなりがちで、街歩きの障害となりがちです。同地区においてはライトレールを含めて中量公共交通の必要性が様々な場面で叫ばれてはいますが、決め手となる施策は未だ出てきていない状態です。今後も引き続き、動静を注目していきたいと考えています。(H.I.)

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