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2021年11月20日 (土)

金沢区富岡地区における地域交通「とみおかーと」実証実験

 金沢区の京急富岡駅西側エリアでは、横浜市、京浜急行を中心として、「とみおかーと」と呼ばれる地域交通にかかる実証実験が2018年度から行われており、今年(2021年)も11月 1日から開始されたとのことです。

京急沿線の富岡地区における 地域交通"とみおかーと"実証実験のお知らせ [pdf]
当該エリアは、急勾配な坂道や狭あいな道路が多く、バス停や鉄道駅へのアクセスが容易でない地域があるなど、交通課題を抱えており ...。今年度は本格運行に向けての最終段階と位置付け ... 有償実証実験を行います。

【産学官連携】横浜市金沢区富岡エリアにて2021年11月1日(月)から開始
今後の本格運行を目指し、とみおかーと実証実験(乗合型移送サービス)を実施
4年目となる今年は、新たにキャッシュレス決済導入や、外出促進アプリを用いた行動分析を開始
 [pdf]
今年度は ... 手挙げによる自由乗降での有償実証実験を行います。

【産学官連携】乗合型移送サービス「とみおかーと実証実験」に協力
三井住友カードと小田原機器は、Visa のタッチ決済を導入することで、利用者の利便性向上、本実証実験に おける最適な運行方式の検証を支援致します。

 当地のみならず横浜郊外の住宅地にありがちな急勾配、狭隘な生活道路の中に立ち並ぶ住宅向けた地域交通は過去より長年にわたり課題が放置されている状況が数多く見られますが、当地での実証実験では、駅と住宅地とを結ぶ移動手段の提供だけでなく、地域の集会場や京急グループへのスーパーマーケットへの移動支援、停留所を定めない「フリー乗降」など様々な利用形態への対応を目論み、電動小型低速車(いわゆる「ゴルフカート」)、ミニバンやワゴン車等々、さまざまな車両を用いた実証実験がなされてきました。

 2021年度の実証実験は、2021年11月1日から2022年1月末まで実施される予定で、朝夕の運行時間帯の拡大、小人運賃の設定、キャッシュレス決済(Visaのタッチ決済)導入等が新たな取組みと位置付けられているとのことです。今年は報道発表において見出し文にて「今後の本格運行をめざし」、本文でもにて「今年度は本格運行に向けての最終段階と位置付け」と記載されていることから、昨年までの取組みに比べると、「地に足がついた」、悪く言うならば「置きにいった」取組みと感じられます。

 こうした取組みは、横浜ほどの人口集積がない地域の自治体ではごく当たり前のように行われています。その多くが行政の補助を得て、地域住民や通院者、社会的弱者への公的サービスを目的として行われています。しかし、今回の取組みから察するに、行政は地域に適した交通システムの実現に向けた環境整備に対する協力体制は築いているものの、本格運行後の事業自体は交通事業者に委ねられているように思われます。横浜市内でも様々な理由とともに郊外部ではバス路線減少、本数減便など公共交通の弱体化が顕になっている状況で、このような緩やかな施策で現実の危機的状況に間に合うのか、多少心配ではあります。(H.I.)

過去3年間の活動は以下の通り

【産学官連携】2020年10月11日(日)から横浜市金沢区富岡エリアで実施
地域交通課題解決に向けた 乗合型移送サービスの実証実験
3年目の今年は運行範囲の大幅拡大、実用化を見据え有償での検証も実施

【産学官連携】沿線の地域交通課題解決に向けた交通システム
11月15日(金)から「グリーンスローモビリティ」等を活用した実証実験を開始します
昨年の実施結果を踏まえて運行方法やルートを策定 グリーンスローモビリティに加え乗用車も活用します!

10月29日(月)から「電動小型低速車」の実証実験を開始します!

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